 
 11月6日「アダプト・プログラム・シンポジウム2003」が東京で開催され
岡山市は事例発表者として参加しました
道路や公園などの公共空間を市民が親心のような気持ちで清掃・美化する活動を行政が合意書を交わして支援するまちの美化運動
それが、アダプトプログラム
全国約150の自治体
4600団体27万人の活動
主催は、飲料メーカー7団体でポイ捨て防止など環境美化の実践や啓発活動を行うために設立している(社)食品容器環境美化協会です。
「アダプトプログラム」は岡山だけでなく全国で普及しており、全国約150の自治体で4600団体27万人の方が参加されているそうです。本行事は、まち美化活動として普及しているアダプトの実践と課題を情報交換するもので自治体関係者が多く参加していました。
鎌倉市からみる主催者の報告
昨年から今年で約50自治体、10万人ほど参加者が増えたそうです。活動による美化効果について鎌倉市の実施調査では、アダプトによる清掃場所のほうがしていない場所より、ゴミの散乱量は1/22に減少しています。また、新たにゴミが捨てられる量は、半分に減少したという結果が出たそうです。
「看板の設置」「ゴミを拾う人の姿」「きれいな状態を保っていること」がゴミの発生抑止に効果をあげているようです。
埼玉県と岡山市が事例発表しました
埼玉県の事例は、環境学習として「散乱ゴミ」が多く取り上げられることに着目して、学校と一緒にまち美化活動をモデル事業で行ったことです。参加した学校は、美化活動・ゴミ調査・地域への情報発信等を行い、行政がサポートしたそうです。岡山市でも応用できそうです。
岡山市は、国や県のアダプトやその他、企業活動も含めた様々な環境保全活動で共通のニュースレターを発行したり、交流会、表彰などを行ったりしていることが注目され、その経緯や効果について紹介しました。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは私たちの事例の他に、環境先進県の滋賀県や、今までの遅れを飛躍的に取り戻そうとする名古屋市の施策に、同じ自治体として刺激を受けました。
日本で初めてアダプトプログラムを市民から行政に提案した徳島県神山町の大南さん、市民協働を支援するNPOの川北さん、女流棋士で環境ボランティア団体のメンバーでもある梅沢由香里さんの話がありました。
どの方の話も、実際の活動を行う上で有意義な話でした。
地域の事例を参考に
一方、現実的な課題として、自発的な環境活動を継続させるための、必要な予算措置について論じられました。本市同様、河川の刈った草や川の中のゴミの処理などは共通の課題です。市民と行政の役割分担や管理方法を再考する必要があると感じました。河川敷の草を堆肥会社が引き取りに来てくれている地域の事例もあり今後の参考になると思います。(友延)
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