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岡山市内の感染症発生動向


NEW【速報】定点把握疾患(週報告)令和7年第16週(4月14日から4月20日)


定点把握疾患(週報告)の総評 令和7年第15週(4月7日から4月13日)

急性呼吸器感染症(ARI)
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となりました。
- 第15週の定点あたりの報告数は67.44でした。
- 第15週の全国平均は定点あたり49.38、岡山県平均は定点あたり50.72となっています。
急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。

インフルエンザ
- 第15週の定点あたりの報告数は0.89で、第14週の定点あたり報告数0.77から増加しました。
- 第15週の全国平均は定点あたり1.19(前週1.20)、岡山県平均は定点あたり2.04(前週1.25)となっています。
- 岡山市内の基幹定点医療機関からのインフルエンザ入院の報告は、第14週は1件(1.00)、第15週は1件(1.00)と大きな変化はありませんでした。(インフルエンザ流行時の2025年第2週では、35件の報告がありました。)
- 病原体検査ではインフルエンザApdm09が多く検出されています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
- 第15週の定点あたり報告数は1.33で、第14週の定点あたり報告数0.36から増加しました。
- 第15週の全国平均は定点あたり2.1(前週2.14)、岡山県平均は定点あたり3.24(前週1.87)となっています。
- 基幹定点医療機関からの新型コロナウイルス感染症の入院の報告は、第14週は5件(5.00)、第15週は3件(3.00)減少しました。
令和5年5月8日以前の感染者の発生動向は下記ホームページをご参照ください。 「新型コロナウイルスの岡山市内における感染者の動向(令和5年5月8日以前)」

感染性胃腸炎
- 第15週の定点あたり報告数は14.0で、第14週の定点あたり報告数6.57から増加しました。
- 年始から増加傾向であり第11週は5歳未満の幼児の報告が特に増加し、定点当たり15を超えるほど急増しましたが、第12週からは大幅に減少しました。今週は再増加しましたので、今後も感染状況に注意してください。

RSウイルス感染症
- 第15週の定点あたり報告数は0.50で、第14週の定点あたり報告数0.64から減少しました。
- 年始から全国的に増加が続いていましたが、ピークを過ぎ減少が続いています。
- RSウイルスは接触感染、飛沫感染で感染が広がり、2歳までにほぼ全員が少なくとも1度は感染します。乳幼児は気管支炎や肺炎など重症化することがあります。新生児は無呼吸発作など特に注意が必要です。

伝染性紅斑(リンゴ病)
- 第15週の定点あたり報告数は0.40で、第14週の定点あたり報告数0.00から増加しました。
- 伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19による感染症です。微熱やかぜの症状などがみられ、その後両頬に赤い発しん(紅斑)が現れます。また、妊婦が感染すると、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
- 全国は、直近で2019年頃に流行が起きていましたが、昨年末より2019年と同程度の定点当たり報告数となっており、流行が起きています。

定点把握疾患(週報告)の発生動向 令和7年第15週(4月7日から4月13日)

週報グラフと患者数のダウンロード

定点把握疾患(月報告)

全数把握疾患(1類から5類全数把握疾患)

百日咳の流行がみられます!
百日咳の報告数が増加しています!2025年に入り第15週までに51件の届け出がありました。(昨年1年間は4件)
小中学生の年代の報告が多数を占めています。「百日咳について」(岡山市ホームページ)
第15週(令和7年4月7日から4月13日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 5類:アメーバ赤痢 1件(60代男性1件)
- 5類:後天性免疫不全症候群 1件(20代男性1件)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(80代男性1件)
- 5類:水痘 1件(80代男性1件)
- 5類:梅毒 2件(30代女性2件)
- 5類:百日咳 20件(10歳未満男性2件、10歳未満女性3件、10代男性6件、10代女性4件、40代女性1件、50代男性2件、50代女性1件、80代女性1件)
第14週(令和7年3月31日から4月6日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 5類:梅毒 2件(10代女性1件、40代女性1件)
- 5類:百日咳 12件(10歳未満4件、10代6件、20代1件、40代1件)
第13週(令和7年3月24日から3月30日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 1件(80代男性1名)
- 4類:E型肝炎 1件(60代男性1名)
- 5類:侵襲性肺炎球菌感染症 1件(80代女性1件)
- 5類:梅毒 6件(20代男性2件、40代男性1名、50代男性1名、60代男性1名)
- 5類:百日咳 2件(10代未満1件、50代1件)
第12週(令和7年3月17日から3月23日)に届け出のあった全数把握疾患は以下の通りです。
- 2類:結核 14(20代女性1名、70代男性1名、80代男性1名、80代女性1名)
- 5類:梅毒 2件(10代女性1件、20代男性1件)
- 5類:急性脳炎 1件(10代未満女性1件)
- 5類:百日咳 7件(10代未満1件、10代6件)

(医療機関向け)各類疾患の届出基準と届出様式

届出を要する疾患
1類、2類、3類、4類疾患はいずれも、患者確定例、無症状病原体保有者ともに診断した医師は、直ちに届出ください。
5類全数疾患を診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所にお届けください。ただし、麻しん、風しんについては診断後直ちに届け出てください。

届出に関するお知らせ

関連情報(感染症発生動向)